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【祐亮】ありがとう
どーも!
祐亮です。
大変久しぶりの投稿となります。
SNSでもお伝えしましたが、
福岡からのツアー中に、僕の父が逝去いたしました。
少し気持ちを落ち着かせるため、
しばらくSNSの更新をお休みさせていただいておりましたこと、心よりお詫び申し上げます。
遅くなってしまいましたが、
今回は父について少しだけお話させていただければと思います。
そして今回は、僕の大好きな父のことを少しでも多くの方に知って欲しいという想いでFC以外の方も閲覧できる様にさせていただきました。
何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
(長文になりますが、ぜひ読んでいただけますと幸いです。)
父は長い間
「多発性骨髄腫」という病気と闘ってきました。
その為、透析や輸血、放射線治療、抗がん剤治療などその他にもたくさんの治療を繰り返していました。
改めて、よくここまで頑張り抜いてきたなと感じています。
父はとても強がりで、
決して弱音を吐くことはありませんでした。
病気に対しても一切弱音を見せることなく、
最期の瞬間まで戦い続けました。
父は生前、祖父から受け継いだ会社を家族代々で経営しており、非常に仕事熱心な人物でした。"趣味が仕事"と言うほどに仕事が大好きで、休みなく働き続ける日々を送っていました。
僕は長男ということもあり、一度はその会社を継いで働こうかとも考えましたが、音楽の道を諦めたくはなくて、反対されることを恐れて父には内緒で上京を決意しました。
上京を決意し暫くして、仕事を辞めたいと告げると同時に、「上京する」と伝えましたが、父は一切反対せず、「頑張れよ」と励ましてくれました。さらに、こんな言葉をくれたのを今でも鮮明に覚えています。
「プロの道を目指すんなら、今まで憧れやったアーティスト達と同じ世界で戦う事になるんや。それはしっかり理解しておけ。才能溢れる人たちばかりの世界に行くということや。元から才能ある人には才能で勝たれへんくても、その分努力して勝てる様になれ。会社のことは何も気にせんでええからお前のやりたい事好きにやってこい。」
僕は、この言葉を胸に刻み今も音楽人生を歩んでいます。
そんな父が亡くなる3日前、僕はツアーリハーサルの為大阪に前乗りしていました。
リハーサル前に少し時間があったので父の入院先に面会に行きました。
その時、父は少し辛そうにしていたものの、たくさん話してくれました。僕がテレビに出たことを嬉しそうに話してくれたし、NovelbrightのライブのOAで姫路城でライブをした際、父は体調が悪くて観に来れなかったのですが、僕のライブ映像を観たい一心で、僕には内緒でU-NEXTに加入して観ようとしていたことがわかり、思わず笑ってしまいました。(僕のライブ映像は配信されないのに。笑)
父は、僕がテレビに出たことやタイアップが決まったことを知らせても、特に興味を示すことはありませんでした。しかし、実は僕には気づかれないように、周りの友人たちにはしっかり自慢していたようで、すべてチェックしてくれていたみたいです。
↑
父の携帯。
友達みんなにこのような文を送っていました。笑
面会の際は、
「年末年始は家でカニかフグでも食べるかー」「今度ケーキ屋さんの美味しいケーキとプリン買って来るわ」など
何気ない会話をして、これからのツアーで色んな県に行くからお土産を買って帰るという話をしながら別れました。
その時、まさかそれが最期の会話になるとは思っていなかったので、もっと色んなことを話しておけばよかったという気持ちが今でも少しだけ残っています。
父が息を引き取った時、僕はツアー中で最期を看取ることができませんでしたが、名古屋でのライブを終えた後、すぐに大阪に向かい、父に会いに行きました。その時、大阪に到着した瞬間、大きな虹が空に架かっていました。虹を見た瞬間、なぜかホッとした気持ちになり、堪えていた涙が溢れました。
実は、父に会いに行くまで、色々な思いが交錯していました。
「最期に会いに行けなかったことを悲しんでるかなー。」
「俺は親不孝者だなー。」
「親族のみんなも怒ってるかな。」
といった不安が心を占めていました。
けれど、実際に皆と会うと、
「よう頑張ったな」
「忙しい中、よう帰って来てくれた。」
といった温かい言葉をかけてもらい、胸がいっぱいになりました。
あの虹も、父が「よー頑張った!」と言ってくれているような気がしました。
葬儀を終え、たくさん笑い、たくさん泣き、みんなとたくさん父の思い出を語り合いました。
本当にたくさんの方々に父が愛されていたことを実感し、改めて僕は父の息子で良かったと感じました。
僕は、この音楽の世界で生きていくと決めたときから「何があっても、目の前の人たちに音楽を届ける」という覚悟を決めていました。だからこそ、父の最期に立ち会えなかったことに悲しみはありますが、後悔は一切ありません。
プロのアーティストとして生きていく限り、目の前のファンの皆さん、ライブに来てくれた皆さんに全身全霊でこれからも音楽を届け続けます。父が生きている間に見せたかった景色、叶えたかった夢は多くありますが、もうそれを叶えることはできません。でも、僕にはまだまだ夢があります。そして、きっと父も天国から僕の夢を見守ってくれていると信じています。これからもその気持ちを胸に、音楽を続けていきます。
この辛い時期に、前を向ける力をくれたのは父であり、家族、友達、そして何より応援してくださっているファンの皆さんです。皆さんのおかげで、今日も音楽を続けることができています。本当にありがとうございます。
これからも、皆さんと一緒に大きな夢を叶え、大きな景色を共に見られることを信じて、「西尾祐亮」という名前を誇りに、音楽を続けていきます。
皆様どうかこれからも、西尾祐亮、そしてTHE AGULをよろしくお願いいたします。
長文に渡り読んでいただきありがとうございました。
最後に、父へ。
今まで長い闘病生活、
本当にお疲れ様でした。よく頑張った!
俺ももっと自慢できる息子になれるように頑張る。
ライブ観に来られへんかった分、
これからはちゃんと全現場観に来てくれよな!笑
今まで本当にありがとう。
西尾祐亮